「朝起きた瞬間、腰が重い」
「前屈すると腰に違和感が出る」
「動き出すと少し楽になるが、スッキリしない」
このような腰の不調で来院される方は、
デスクワーク中心・業務過多の専門職 に非常に多く見られます。
そして実際に身体を評価すると、
腰そのものではなく“腸腰筋、特に大腰筋の過緊張” が原因となっているケースが少なくありません。
今回は、
起床時の腰の違和感と前屈時痛を訴えた症例をもとに、
なぜ大腰筋が腰の不調を引き起こすのか、
そしてどのように改善していくのかを解説します。
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■ 症状の概要
起床時に腰の違和感が強い
前屈動作で腰に引っかかるような感覚
日中はデスクワークが中心
業務量が多く、長時間同じ姿勢が続く専門職
このような条件が揃うと、
腰は常に 「引っ張られ続ける状態」 になります。
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■ デスクワークと腰痛の本当の関係
一般的に「腰が痛い=腰の筋肉が悪い」と思われがちですが、
デスクワーク腰痛の多くは 腰の結果であって原因ではありません。
長時間座っていると、
股関節は常に屈曲位
骨盤は前傾または後傾で固定
体幹の筋肉は働かない
この状態が続くことで、
腸腰筋が短縮・緊張しっぱなし になります。
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■ 腸腰筋、とくに「大腰筋」が鍵になる理由
腸腰筋は、
大腰筋
腸骨筋
から構成される、身体の深部にある重要な筋肉です。
大腰筋の特徴
背骨(腰椎)から股関節につながる
姿勢保持と動作の安定に大きく関与
硬くなると腰椎を前方に引っ張る
つまり、大腰筋が緊張すると、
腰椎が常に引き込まれる
前屈時に逃げ場がなくなる
起床時、筋が硬い状態で違和感が出やすい
という状態が起こります。
今回のケースでも、
大腰筋の筋緊張が著明 で、
前屈時の腰の違和感はこの引っ張りが原因でした。
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■ なぜ起床時に症状が出やすいのか?
起床時は、
寝ている間に動きが少ない
筋肉の血流が落ちている
深層筋が硬くなりやすい
特に大腰筋のような 深層筋 は、
動き出しで一気にストレスを受けます。
そのため、
「朝が一番つらい」
「前屈が怖い」
と感じやすくなります。
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■ 施術アプローチ:腰ではなく大腰筋へ
このケースでは、
腰部を強く揉む
電気だけを当てる
といった対処は行っていません。
実施したのは
万能ストレッチ整体による大腰筋へのアプローチ
腸腰筋を狙った深層ストレッチ
骨盤と腰椎の連動性を回復
前屈時に腰へ集中していた負荷を分散
結果として、
■ 施術後の変化
前屈時の腰の違和感が消失
動作への不安感がなくなる
腰をかばうクセが改善
「腰を触っていないのに楽になった」
と驚かれることも少なくありません。
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■ デスクワーク腰痛で大切な考え方
起床時や前屈時に出る腰の違和感は、
❌ 腰が弱いから
❌ 年齢のせい
❌ 運動不足だから
ではなく、
✅ 深層筋が硬くなり、正しく使えていない
という 機能的な問題 であることがほとんどです。
特に専門職の方は、
集中力が高い
同じ姿勢が長い
疲労を自覚しにくい
という特徴があり、
気づいたときには深部が限界 というケースも多く見られます。
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■ まとめ:腰の違和感は「腰以外」を見ることが重要
起床時や前屈時の腰の違和感は、
腰を治療しても改善しない
何度も繰り返す
という方ほど、
腸腰筋、とくに大腰筋へのアプローチ が必要です。
腰痛を「結果」として捉え、
本当の原因から整えることで、
無理なく・再発しにくい身体へと変わっていきます。
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