はじめに
ゴルフは、長時間の歩行、反復されるスイング動作、そして腰や股関節、下半身への負担が大きいスポーツです。特に30代後半からは筋肉や関節の柔軟性が低下し始め、同じフォームや姿勢を繰り返すことで疲労や痛みが蓄積しやすくなります。
今回ご紹介するのは、ゴルファー歴15年の30代後半男性が、臀部から大腿部、両ふくらはぎ、足底にかけて広がる痛みを経験し、当院の施術とセルフケア習得により改善したケースです。現在は痛みはほぼ改善していますが、「疲れやすさ」や「再発の不安」を解消するために、日常生活に取り入れているセルフケア方法もお伝えします。
症状の経過と背景
この方は、
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平日はデスクワーク中心
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週末は必ずラウンド、または練習場で2〜3時間の打ち込み
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普段は運動習慣が少なく、ゴルフ以外ではあまり体を動かさない
というライフスタイルでした。
ある日、ラウンドの後半から右臀部の違和感を感じ、そのままプレーを続けたところ、翌日には大腿部後面からふくらはぎ、足底までの広範囲に張りや痛みが出現。歩くと違和感が増し、階段や傾斜道が特に辛い状態でした。
整形外科では「坐骨神経痛の疑い」と診断され、湿布と痛み止めが処方されましたが、根本的な改善には至らず、当院を受診されました。
痛みの原因
評価の結果、原因は次の3つに集約されました。
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股関節の可動域制限
股関節を十分に開けず、スイング時や歩行時に腰・臀部の筋肉が過剰に働いていた。 -
ハムストリングス・ふくらはぎの過緊張
繰り返しのスイング動作で後面筋群が硬直し、坐骨神経を圧迫しやすくなっていた。 -
足底アーチの低下
長時間の歩行と疲労により足底筋膜が張り、衝撃吸収機能が低下していた。
改善までの流れ
1. 全身の可動域改善
初期は痛みの軽減を目的に、腰部〜下肢全体のストレッチと筋膜リリースを行いました。特に梨状筋・ハムストリングス・腓腹筋へのアプローチを重点的に実施。
2. 股関節の動きを引き出す
ランジ型のストレッチや股関節内旋・外旋の可動域拡大を行い、スイング時の動作負担を軽減しました。
3. 足底と下腿のセルフケア指導
足底筋膜はテニスボールでのマッサージ、下腿はふくらはぎのストレッチと軽いポンプ運動を習慣化。これにより血流改善と疲労回復を促進。
再発予防のためのセルフケア3選
① テニスボールを使った足底ほぐし
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椅子に座り、テニスボールを足裏に置く
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踵からつま先までゆっくり転がす
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痛気持ちいい程度の圧で1〜2分/1日2回
効果:足底筋膜の柔軟性向上、疲労軽減
② ランジ型股関節ストレッチ
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片脚を前に出し、もう片脚は後ろへ大きく引く
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後ろ脚の股関節を前方へ押し出すようにストレッチ
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左右30秒×2セット
効果:股関節前面の柔軟性UP、骨盤の安定化
③ 下腿(ふくらはぎ)ポンプ運動
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座ったまま踵の上げ下げをゆっくり繰り返す
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1セット20回/1日3セット
効果:血流促進、むくみ・疲労軽減
ゴルファーにとってのポイント
ゴルフは、下半身の安定性と柔軟性がスコアにも直結します。
臀部〜足底の痛みはプレーを制限するだけでなく、スイングフォームを崩し、さらに別の部位への負担を生む悪循環を招きます。
**「痛みが取れた=治った」ではなく、「再発しにくい体作り」こそが本当のゴルフコンディショニング」**です。
当院でのサポート
当院では、施術だけでなく
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股関節可動域改善
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スイング動作に合わせた筋バランス調整
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セルフケア指導
を組み合わせ、痛みの改善から再発予防まで一貫したサポートを行っています。
ゴルフを長く楽しみたい方、同じ症状を繰り返したくない方は、早めのケアがおすすめです。
📍 からだラボ整体院NAGASAKI
長崎市築町5-17 磯部ビル2F
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