はじめに
社会人になっても好きなスポーツを続けたい——。
その想いから、週末のバスケットボールを楽しむ方は少なくありません。
しかし、デスクワーク中心の生活と週末の激しい運動を両立している方に多いのが、股関節前面(鼠径部)の痛みです。
今回ご紹介するのは、30代男性・社会人バスケ愛好者の症例。
長時間のデスクワークとバスケ特有の動きが組み合わさり、股関節を痛めてしまったケースです。
原因・施術・セルフケア・改善の流れを詳しく解説します。
症例紹介
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年齢・性別:30代男性
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職業:デスクワーク(長時間の集中業務・頭脳労働)
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スポーツ歴:社会人バスケットボール(週1〜2回)
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主訴:左股関節前面(鼠径部)の痛み
サイドステップやジャンプ時に鋭い痛み -
日常生活の支障:階段昇降・長時間歩行での違和感
発症の経緯
練習試合でサイドステップ動作を繰り返していたところ、左股関節前面に鋭い痛みが走る。
その後、ジャンプの着地や方向転換時に痛みが悪化。
一時的な休養を挟んでも改善せず、当院に来院されました。
初回評価
1. 姿勢
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長時間デスクワークによる骨盤後傾
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腰椎の自然なカーブ(前弯)が減少
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背中が丸まり、股関節が詰まりやすい状態
2. 可動域
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左股関節屈曲・外旋時に鼠径部に痛み
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右股関節と比べて動きの制限あり
3. 筋肉の状態
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腸腰筋・大腿直筋の過緊張
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臀筋群(特に中殿筋)の筋力低下
4. 動作分析
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バスケのサイドステップで股関節伸展可動域不足
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ジャンプ着地時に衝撃吸収ができず負担が集中
施術方針
① 急性期(初期)
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オリジナル鍼灸で腸腰筋・鼠径部周囲の緊張を緩める
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万能ストレッチ整体で骨盤・股関節の可動域を全方向から改善
② 可動域改善期(中期)
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股関節前面と臀部の柔軟性向上
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骨盤ニュートラルポジションを保つ姿勢指導
③ 再発予防期(後期)
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パーソナルトレーニングで臀筋・体幹の安定性を強化
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バスケ動作(サイドステップ・ジャンプ)のフォーム改善
改善経過
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1回目
鍼治療後、股関節屈曲時の痛みが軽減。歩行時違和感も半減。 -
3回目(1週間後)
サイドステップの動きが改善し、軽い練習が可能に。 -
5回目(3週間後)
ジャンプ着地時の痛みはほぼ消失。試合形式の練習にも参加。 -
8回目(1ヶ月半後)
柔軟性・安定性が向上。違和感ゼロでフル出場を果たす。
セルフケア指導
1. 股関節前面ストレッチ(腸腰筋ストレッチ)
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片膝立ちの姿勢で骨盤を前に押し出す
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反り腰にならないよう注意
2. 臀筋・中殿筋トレーニング
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クラムシェル
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ヒップリフト
3. 体幹安定トレーニング
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プランク
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デッドバグ
再発予防のポイント
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デスクワーク中の姿勢改善
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股関節・骨盤周囲の柔軟性維持
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練習前後のストレッチ習慣化
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着地衝撃を和らげるフォーム修正
まとめ
社会人スポーツ愛好家の股関節痛は、日常生活と運動のバランスの崩れが大きな原因です。
今回のケースでは、鍼治療と万能ストレッチ整体による筋肉・関節の調整、パーソナルトレーニングによる安定性向上が、早期復帰を実現しました。
バスケやサッカーなど切り返し・ジャンプ動作の多いスポーツをしている方で、股関節前面や鼠径部に違和感を感じたら、早めのケアをおすすめします。
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