■ はじめに
「歩きはじめで膝の内側がズキッと痛む」
「階段の下りが不安。特に左膝の内側に引っかかる感じがある」
「正座やしゃがむ動作が辛くなってきた」
60代をすぎた頃から増えてくるのが “膝の内側の痛み” です。とくに男性の場合、
・昔スポーツをしていた
・仕事で重い物を持っていた
・長年の体の使い方のクセ
などが積み重なり、気づいたら痛みが強くなっていた…というケースも多くあります。
今回のブログでは、60代男性に多い「左膝内側の痛み」について、原因・改善の流れ・予防方法 を詳しく解説します。
整体院として実際に多くの患者様を施術してきた経験を踏まえ、「なぜ内側なのか?」「何をすればラクになるのか?」を分かりやすくまとめました。
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■ 左膝内側が痛くなる主な原因
膝はとても複雑な関節ですが、60代以降の膝内側の痛みは、以下のいずれか、または複数が関係していることがほとんどです。
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① 変形性膝関節症(初期〜中期)
もっとも多い原因が 変形性膝関節症(OA) の初期段階。
特徴は——
歩きはじめの痛み
階段の下りでの痛み
じんわりした内側の圧痛
初期の段階では “軟骨がすり減る” 以前に、筋肉の硬さや関節のねじれが先に起きている ことが多いのが現実です。
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② 内側側副靭帯(MCL)のストレス
膝の内側には MCL(内側側副靱帯) があり、O脚傾向・内旋(膝が内にねじれる)で負担が集中します。
60代男性は、
✔ 昔のスポーツ歴(長距離、サッカー、柔道など)
✔ 歩き方のクセ
✔ 片側に体重をかける習慣
などで MCL に負担をかけていることが多いです。
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③ 半月板の内側損傷(加齢変性)
“どこかでケガした記憶はないのに痛い”
という場合、加齢により半月板が弱っており、少しした負荷で痛みが出ます。
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④ 股関節や足首の硬さからくる「膝のねじれ」
重要なのは、
膝は単独で壊れない
ということ。
実際には、
股関節の硬さ
お尻の筋力低下
足首の可動域制限
などが原因で、膝にねじれが起き、最終的に「内側」に負担が集中します。
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■ 左膝内側の痛みを悪化させる生活動作
60代男性の施術をするなかで、共通しているポイントがあります。それが次の5つ。
● ① 歩行時に小指側へ体重が乗る
外側重心になると O脚が進行し、膝内側に圧がかかります。
● ② 長年の“片側荷重”の癖
立ち仕事や家での家事中に、いつも左足(または右足)だけに体重を乗せる癖は、膝の内側ダメージを招きます。
● ③ 椅子からの立ち上がり
太ももの筋力が落ちてくる60代では、立ち上がりの一瞬に膝がねじれます。
● ④ 階段の下り
膝にかかる負荷は 平地の約3~4倍。痛い方の膝をかばうと悪化します。
● ⑤ 朝の急な動作
膝周囲が硬くなっている朝に急に動き出すと、内側に痛みが出やすいです。
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■ 当院での施術の流れ:内側の痛みの正体を見極める
からだラボ整体院NAGASAKIでは、痛みのある場所だけを触る施術ではなく、
“なぜ内側に負担が集中したのか?” を徹底的に探ります。
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① カウンセリングと動作チェック
・歩行
・スクワット
・片足立ち
・足首と股関節の可動域
・膝のトラッキング(動きの軌道)
これらを見て、痛みの根本原因を明らかにします。
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② 股関節・足首の調整
膝のねじれの多くは 股関節と足首の問題。
特に60代男性は
・ふくらはぎの硬さ
・お尻の筋肉の低下
が強く、膝が内側に倒れやすい状態です。
ここを整えることで、膝への負担が自然に軽くなります。
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③ 膝内側の筋膜調整
痛みのある部分の緊張をやさしく緩め、
内側広筋
半腱様筋
半膜様筋
などのアンバランスを改善します。
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④ お尻(中殿筋)を中心とした筋活性
膝を守るのは お尻の筋肉 です。
これが使えないと膝が内にねじれ、痛みが治りません。
施術+自宅ケアでしっかり使える状態にします。
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⑤ 歩き方の修正
施術後に歩き方が変わると、膝への負担が激減します。
小指側ではなく、親指の付け根で軽く押す歩き方
体の軸を真っ直ぐに保つ歩行
を練習します。
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■ ご自宅でできる“左膝内側ケア”
以下は当院でも指導している、安全で効果の高いセルフケアです。
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① お尻を使えるようにする「横向き足上げ」
1. 横向きで寝る
2. 上の足をまっすぐ上げる
3. ゆっくり10回×2セット
→ 膝のねじれ防止に効果的
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② ふくらはぎのストレッチ
ふくらはぎが硬いと膝は必ずねじれます。
壁に手をついて、足を後ろに引くだけでOK。
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③ 正しい立ち方を身に付ける
・つま先を軽く正面
・お腹とお尻を軽く締める
・小指側に体重を乗せ過ぎない
これだけで膝の痛みが変わることがあります。
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■ 施術を受けた患者様の声(60代男性・左膝内側の痛み)
> 「歩くのが怖かった膝の痛みが、今では毎日散歩を楽しめています」
仕事で長年立ちっぱなしの生活をしてきて、気がついたら左膝の内側がズキッと痛むようになりました。整形外科では「年齢のせい」と言われ、湿布と痛み止めだけ。
こちらの整体院では、膝だけでなく体の使い方を詳しく見てくれて、股関節や足首の硬さが原因と言われたのが衝撃でした。
施術後は膝の引っかかりが軽くなり、歩き方の指導もしてもらえたことで、今では坂道でも痛みなく歩けています。
痛みを“どうにかしたい”と思っている人は、早めに相談した方がいいと思います。
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■ まとめ
60代男性の「左膝内側の痛み」は、
✔ 加齢だけが原因ではない
✔ 体のねじれ・股関節や足首の硬さ
✔ 歩き方や姿勢のクセ
など、多くの要素が関係しています。
“膝だけを治す”のではなく、
膝に負担をかけている体全体を整えることが、痛みを減らし再発を防ぐ最短ルートです。
膝の痛みは放置すると進行し、改善までに時間がかかります。
痛みを感じている今が、改善のためのベストタイミングです。
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