はじめに
50代に入ると、家事・育児・介護などで体を酷使し、さらにホルモンバランスの変化や筋肉量の低下から「関節や筋肉の痛み」「可動域制限」「慢性的な張り感」を訴える方が増えてきます。特に専業主婦の方は、立ち座りや片足重心での作業、掃除・洗濯・買い物の動作の中で無意識に身体を歪めてしまい、腰や股関節、肩、首に負担をかけているケースが多いです。
今回は、**「右足を左膝の上に組む際に痛み」「右臀部の強い筋緊張」「股関節・首・肩の可動域制限」**といった複合的な症状を抱える50代女性の事例をご紹介します。整体施術での変化、セルフケア方法、そして患者様の声までをまとめました。
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主訴・症状の詳細
患者様(50代女性・専業主婦)が来院されたときの主な症状は以下の通りです。
右足を左膝上に組む際に、右膝上から太腿前面にかけて痛みが出る
右臀部の筋緊張が著明(特に大殿筋・中殿筋周囲)
右股関節の可動域が減少(外旋・屈曲で制限)
首の右回旋時に痛み、回旋可動域減少
右肩関節の回旋可動域減少、最大屈曲時に肩峰下に痛み
➡️ 股関節、骨盤、肩、首と複数部位に問題があり、「全身のバランスの崩れ」から症状が広がっていることが考えられました。
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姿勢と動作の分析
家事の合間に足を組む癖が強い
掃除や料理の際に右重心になることが多い
洗濯物干しや高い所に手を伸ばす動作で、右肩をかばいながら動いていた
首も常に右に回して振り返る癖があり、頸部の可動域に左右差が出ていました
こうした日常の動作の積み重ねにより、右臀部〜股関節、さらに連動する肩や首にまで制限が広がったと推測されます。
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整体での施術内容
施術は「全身の連動性を取り戻す」ことをゴールに行いました。
1. 股関節・骨盤調整
大殿筋・中殿筋の緊張をほぐす
骨盤の前傾・後傾を調整し、股関節可動域を拡大
2. 太腿前面(大腿直筋・腸腰筋)のリリース
足を組む動作時の痛みの原因となっていた筋肉をアプローチ
3. 肩甲骨〜肩関節の可動域改善
肩峰下インピンジメント傾向を緩和
棘下筋・小円筋のリリース、肩甲骨の動きを回復
4. 首(頸部回旋制限)の改善
胸鎖乳突筋・斜角筋をほぐす
肩甲挙筋との連動を意識して調整
➡️ 施術後には、「足を組むときの痛みが軽減」「股関節が動かしやすい」「首の回旋がスムーズ」「肩を上げるときの引っかかりが減った」といった変化を実感いただけました。
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セルフケア指導
施術効果を持続させるために、以下のセルフケアをお伝えしました。
1. 股関節ストレッチ
仰向けで片膝を胸に引き寄せる
太ももの付け根をゆっくり伸ばす
2. 椅子に座った骨盤体操
骨盤を前後に動かす(前傾→後傾)
股関節と腰部の柔軟性を維持
3. 肩甲骨はがし運動
両手を前に伸ばし、肩甲骨を開閉する
1日5回〜10回
4. 首回しストレッチ
痛みのない範囲で左右にゆっくり回す
呼吸と合わせることで筋緊張を軽減
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患者様の声(想定)
「足を組んだときの痛みがなくなってきて、とても嬉しいです。今までは座っているだけで違和感がありましたが、施術を受けてから楽になりました。
肩も首も回しやすくなり、掃除や料理のときのストレスが減っています。教えていただいたセルフケアも続けて、もう少し元気な体を取り戻したいです。」
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専業主婦に多い症状の特徴
長時間の立ち仕事・家事による下半身の疲労
足を組む・片足重心などの癖で骨盤が歪みやすい
肩や首にまで波及する全身症状
➡️ 家事の合間に取り入れられる「簡単ストレッチ」や「座り方の工夫」が予防・改善の鍵になります。
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まとめ
50代女性・専業主婦のこの症例では、右臀部の筋緊張・股関節の可動域制限・肩や首の動きの制限といった複数の症状がありました。しかし、整体で全身を整えたことで動作が改善し、日常生活も快適に送れるようになりました。
大切なのは「施術で整える」だけでなく、「セルフケアを習慣化」して体を維持することです。
もしあなたも同じような 股関節の痛み・臀部の張り・肩や首の動きづらさ を感じているなら、ぜひ当院で一度ご相談ください。
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📍 からだラボ整体院NAGASAKI
長崎市築町5-17 磯部ビル2F
📞 095-895-8864
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