40代男性デスクワーカーの“抜けない腰の張り”の正体とは? —— 体が変わる瞬間をつくる整体的アプローチ

「毎日同じ姿勢で座って仕事をしていると、気がつけば腰がガチガチ…。」 「午後になると椅子から立ち上がるだけで“よいしょ”と声が出る。」 「ストレッチ動画を試しても、その場しのぎで戻ってしまう。」

 

40代男性のデスクワーカーの方々から、当院にはこんな声が非常に多く寄せられます。

 

今回ご紹介するのは、

“腰そのものではなく、別の部分が原因となっていたケース”

をテーマにしたブログです。

 

同じ「腰の痛み」「張り感」でも、原因は人によってまったく違います。

今回は これまで書いていない視点 として、

「呼吸の浅さ」と「骨盤の微細な傾き」が腰痛を生む新パターンのタイプ を取り上げます。

 

 

 

■ 40代男性・デスクワーカーに増える“呼吸由来の腰の張り”

 

腰痛というと、筋肉の硬さや姿勢の崩れと思われがちですが、

40代を過ぎたころから増えるのが 「呼吸の浅さ」→「肋骨の動きの低下」→「骨盤の固定化」→「腰の緊張」

という一連の流れです。

 

◆ 呼吸が浅いと、なぜ腰に来るのか?

 

呼吸が浅いと

▼ 横隔膜が下にうまく下がらない

▼ 肋骨が固まり胸郭(胸まわり)が動かない

▼ その代わりに腰椎(腰の関節)が過剰に動いてしまう

という代償運動が起こります。

 

つまり、

腰が悪いのではなく、腰が“代わりに頑張らされている”状態。

 

このタイプはマッサージで腰をもんでも数日で戻る典型的なパターンです。

 

 

 

■ 実際のケース:40代男性・IT系/毎日10時間以上のデスクワーク

 

今回の患者様(仮名:A様)は、

・デスクワーク歴 20年以上

・リモートワーク中心

・運動習慣ほぼなし

・月に数回ぎっくり腰手前の痛み

 

初回の問診では

「腰の左側だけが重だるい。朝より夕方がつらい」

という状態でした。

 

しかし検査をすると、意外なところに問題が…。

 

 

 

■ 検査でわかった本当の原因

 

● 1. 肋骨の動きがほぼ停止

 

深呼吸をお願いすると、胸がほとんど動かず

呼吸が 首と肩だけ で行われている状態。

 

胸郭が固まっていると、体幹が使えず腰に負担が集中します。

 

 

 

● 2. 骨盤が前傾+左右非対称

 

デスクワークの人に多い、

「片側だけに体重をかけて座るクセ」

がはっきり出ていました。

 

特にA様は

・右骨盤が前に倒れ込む

・左腰方形筋(腰の横の筋肉)が常に緊張

という状態。

 

腰の左側だけ痛む理由がここにありました。

 

 

 

● 3. 太ももの前側が異常に緊張

 

長時間座ると起こる

大腿四頭筋の短縮(縮まったまま)

によって、骨盤が前に引っ張られ、腰の張りにつながっていました。

 

腰をほぐしても治らないはずです。

 

 

 

■ 施術:腰を触らずに腰が軽くなるプロセス

 

当院では、原因部分から整えるため、

初回はほとんど腰を触りません。

 

 

 

【施術①】肋骨・横隔膜リリース

 

胸郭(胸まわり)の硬さをとって呼吸をスムーズにする施術。

A様はこの時点で

「息が入りやすい…こんなに違うんですね」

と驚かれていました。

 

 

 

【施術②】骨盤の微調整

 

数ミリ単位で前傾を戻し、左右差を整える施術。

がっつり矯正するのではなく、自然に動く状態へ導く調整です。

 

 

 

【施術③】大腿四頭筋と腸腰筋のゆるめ

 

座りすぎで硬くなった太もも前と腸腰筋を緩めることで

腰が無理に反らなくて済む体へ。

 

 

 

【施術後の変化】

 

・立ち上がる動作がラク

・腰の張りが半分以下に

・深呼吸がしやすい

・姿勢が自然に整う

 

A様は

「腰が軽いという感覚を久々に思い出した」

とおっしゃっていました。

 

 

 

■ 自宅でできる“呼吸型腰痛”セルフケア

 

このタイプの腰痛には、

腰のストレッチより 呼吸を整えるケア が効果的です。

 

 

 

★【1】胸式+腹式をつなぐ“ブリッジ呼吸”

 

① 胸に手、へそ下に手

② 鼻から吸う→胸が少し広がる

③ 吐く→お腹がへこむ

これをゆっくり 10回

 

胸郭と腹部の連動を取り戻すだけで腰の負担が減ります。

 

 

 

★【2】太もも前ストレッチ(片膝立ち)

 

骨盤前傾をリセットするストレッチ。

立ち仕事・座り仕事問わず必須。

 

 

 

★【3】1時間に1度の“立ち上がりリセット”

 

椅子から立ち、

・胸を軽く広げる

・深呼吸3回

これだけで腰の負担が大幅に下がります。

 

 

 

■ 患者様の声(40代男性/ITエンジニア)

 

> 「これまで腰をマッサージしてもらうことしか考えていませんでしたが、

原因が“呼吸”と“太もも”と言われたのは初めてでした。

実際に背中や胸まわりをゆるめてもらっただけで、

腰が軽くなる感覚に驚きました。

 

デスクワークで座りっぱなしですが、今は仕事終わりでも腰の重だるさがほとんどありません。

再発予防のセルフケアも分かりやすく、続けられています。」

 

 

 

 

 

■ 同じタイプの方へ:腰痛は「腰だけの問題」ではありません

 

40代のデスクワーカーに多い腰の張りは

・呼吸の浅さ

・胸郭の硬さ

・骨盤の固定化

・太もも前の緊張

など、

複数の要素が腰に負担を集中させている状態。

 

「腰を揉んでも改善しない…」

という方ほど、別の部分に原因があります。

 

あなたの腰痛の根本原因も、

腰以外から来ているかもしれません。

 

一度、体全体を整えてみませんか?

 

 

 

📍 からだラボ整体院NAGASAKI

 

長崎市築町5-17 磯部ビル2F

📞 095-895-8864

🌐 公式HP

📅 WEB予約

 

関連記事

この記事へのコメントはありません。