「背中が常に張っている」
「肩甲骨の間が重だるい」
「マッサージしてもすぐ戻る」
デスクワークをしている方の多くが、
首や肩よりも“背中の違和感”を抱えています。
しかし背中の張りは、
単なる筋肉疲労ではありません。
それは
体の使い方が破綻しているサイン でもあります。
■ 背中は「支える場所」ではない
まず知っておいてほしい大切なことがあります。
背中は本来、常に力を入れて支える場所ではありません。
体を安定させる → 体幹・腹圧
動きを生み出す → 股関節・肩関節
バランスを取る → 背骨全体
この役割分担ができていれば、
背中は「動きをつなぐ存在」でいられます。
しかしデスクワークでは、
このバランスが崩れやすいのです。
■ デスクワーク姿勢で背中に起きていること
長時間の座り姿勢では、
骨盤が後ろに倒れる
背骨が丸くなる
胸郭が潰れる
この状態になると、
体は倒れないように 背中の筋肉で必死に支えます。
特に緊張しやすいのが、
脊柱起立筋
菱形筋
僧帽筋中部・下部
これらが 休まず働き続ける状態 が、
「背中がパンパン」の正体です。
■ 肩甲骨が動かない人の共通点
「肩甲骨を動かしましょう」
という言葉をよく聞きますが、
実際には
動かそうとしても動かない人 がほとんどです。
その理由は明確で、
✔ 肩甲骨の土台(胸郭)が固まっている
✔ 背中の筋肉が張り付き、滑走しない
✔ 呼吸が浅く、肋骨が動かない
この状態で無理に肩甲骨を動かすと、
首に力が入る
腰を反らす
逆に痛みが出る
という悪循環に陥ります。
■ 「背中を伸ばすと楽」は要注意
背中が張る人ほど、
背伸びをする
胸を張る
反らすストレッチをする
傾向があります。
確かに一瞬は楽になりますが、
これは 一時的な逃避行動 です。
なぜなら、
背中が張る原因は「使いすぎ」
さらに使えば、また張る
というループを強化してしまうからです。
本当に必要なのは、
背中を頑張らせない体の土台づくり です。
■ 呼吸が浅い人ほど背中がつらい理由
背中の張りが強い方に共通するのが
呼吸の浅さ です。
本来、呼吸は、
横隔膜
肋骨
腹圧
が連動して行われます。
しかしデスクワーク姿勢では、
胸が動かない
お腹が使えない
結果として、
背中の筋肉で呼吸を補助する状態 になります。
これでは背中が休まる時間がありません。
■ 背中の張りは「結果」、原因は別にある
当院に来られる方の多くが、
「背中が悪い」
「背中が固い」
と思っています。
しかし実際に確認すると、
骨盤が不安定
腹圧が入らない
股関節が使えていない
というケースが非常に多いです。
つまり、
背中は“代わりに頑張っている被害者”
ということです。
■ からだラボ整体院NAGASAKIのアプローチ
当院では背中の張りに対して、
いきなり背中をほぐすことはしません。
まず行うのは、
骨盤の安定
呼吸の再教育
胸郭の可動性改善
これにより、
✔ 背中が支える役割から解放
✔ 肩甲骨が自然に動き出す
✔ 張り感が抜けやすくなる
という変化が起こります。
その上で必要に応じて、
背中の筋緊張調整
肩甲骨周囲の滑走改善
を行います。
■ 背中の張りを放置すると…
慢性的な背中の緊張は、
首・肩こりの悪化
腰痛
呼吸の浅さ
疲れが抜けない体
につながりやすくなります。
「背中だけがつらい」
と思っているうちに、
全身のバランスが崩れていくのです。
■ 今日から意識してほしいポイント
まずは、
❌ 背中を伸ばそうとする
ではなく
⭕ 「呼吸が入っているか」
を意識してください。
肩が上下していないか
お腹が自然に膨らむか
背中に無駄な力が入っていないか
これだけでも、
背中の負担は確実に変わります。
■ 次回予告:第4弾「腰・骨盤編」
次回は、
「座っているだけで腰が疲れる理由」
「反り腰・丸腰の落とし穴」
について詳しく解説します。
背中がつらい人ほど、
腰・骨盤の問題を抱えています。
📍 からだラボ整体院NAGASAKI
長崎市築町5-17 磯部ビル2F
📞 095-895-8864
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